キャストも歓迎する『ダウントン・アビー』のパロディ

世界各国でブームを起こし、オバマ大統領夫人やブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーなど数多くの有名人も虜にした『ダウントン・アビー』。ハリウッド関係者を含む「作り手」の側にもファンが多いことから、映像・舞台・書籍・音楽など様々な形でパロディ作品が生まれている。

当の出演者たちも自分たちがパロディ化されることを楽しんでいるようで、『ダウントン・アビー 豪華限定版DVDセット』の特典ディスクには、トーマス役のロブ・ジェームス・コリアーをはじめとする俳優陣がそれぞれの「お気に入りパロディ作品」を笑顔で語るインタビューも収録されている。

時には本物がパロディに参加することも。アニメ『ファミリー・ガイ』にはメアリー役のミシェル・ドッカリーがゲスト声優として劇中番組"Downton Syndrome"に出演した。

プロの手による作品だけでなく、ネット上にはアマチュア作家による無数のファン・フィクションが溢れている。ある時、パットモアを演じる女優レズリー・ニコルが、禁断と思われていた「トーマスとジミーのファンフィクション」に言及し、コミュニティを沸かせたこともあった。

また、本格的なパロディ作品とまではいかなくても、タイトルが映画やテレビ作品で言及されたり、劇中のテレビ画面にダウントンの一場面が映し出されたり…といった機会は数知れず。エイミー・ポーラー主演の人気コメディシリーズ、『パークス・アンド・レクリエーション』では、"愛読書"を尋ねられたキャラクターが「ダウントン・アビーです。」と真顔で答えるシーンが話題となった。

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